乾燥肌、敏感肌の方は「セラミド」不足に要注意!
近年、乾燥肌や敏感肌の方におすすめの成分として話題の「セラミド」。
何となく肌に良さそうな気がするけれど、どういった働きをしてくれるものなのか、いまいち分からないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、乾燥肌・敏感肌さんにぜひ知ってほしい「セラミド」についてご紹介します。
まずは、肌のことを知ろう!
肌悩みや肌トラブルを解決して美肌を目指すためには、まず肌そのものについて知ることが大切です。
肌の基本的な構造は、生涯変わりません。
一度、肌のしくみや役割を理解することができれば、肌荒れや肌トラブルに直面した時も焦ることなく、自分にあったスキンケアを行うことができるので、まずは肌のしくみをおさらいしていきましょう!
肌のしくみ
肌は私たちの身体を包む1枚の皮です。
部位によって厚さや特徴は異なりますが、基本的には0.2mm程度の薄さで全身を覆っています。
肌は表面から順に、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層で構成されています。
さらに、肌の一番外側にある表皮は外側から
「角質層(かくしつそう)」
「顆粒層(かりゅうそう)」
「有棘層(ゆうきょくそう)」
「基底層(きていそう)」
の4層にわかれています。
私たちが普段目にしていて、スキンケアをする際に触れているのは角質層です。
角質層は、わずか0.02mmほどの厚さしかありませんが、肌のうるおいを保ち、外部刺激や細菌から肌を守るバリア機能の役割を担っています。
私たちの肌が健やかでいられるのはバリア機能が働いているからであり、バリア機能を正常に保つことが美肌の秘訣といっても過言ではありません。
乾燥肌や敏感肌の方は、このバリア機能が弱まっていると考えられるので、バリア機能をしっかりと働かせるためのケアが必要です。
セラミドは肌を守るための必須成分
健やかな肌の角質層の内部は、角層細胞がレンガのように積み重なっており、その角層細胞の間を細胞間脂質(さいぼうかんししつ)と呼ばれる保湿成分が満たしています。
細胞間脂質の主成分は「セラミド」で、角質層の潤いの80%以上を担っています。
セラミドは肌内部の水分が蒸散するのを防ぎ、外部からの刺激を防ぐ働きをするため、充分なセラミドで満たされている肌は、肌荒れや肌トラブルを起こしにくい健やかな状態です。
また、肌表面もうるおいに満ちてキメが整っています。
反対にセラミドが不足してしまうとバリア機能がうまく働かなくなり、外部刺激を受けやすくなるため肌荒れしやすくなったり、肌内部の水分が蒸散して肌が乾燥したりします。
セラミドは健やかな肌を保つために欠かせない、肌の必須成分なのです。
乾燥肌・敏感肌さんにはセラミド配合のスキンケア
セラミドは本来、肌が生み出す保湿成分ですが、残念ながら年齢とともにセラミドを合成する力は弱まっていきます。
また、乾燥肌や敏感肌の方はセラミドを生み出す力が弱いことが考えられるので、スキンケアでセラミドを補給してあげることが大切です。
化粧品に配合されているセラミド成分は、肌が生み出すセラミドを参考に開発されたもの。
化粧品でセラミドを補うことで、うるおいのある健やかな肌づくりを目指すことができます。
乾燥肌、敏感肌の方にとって、セラミドは健やかな肌づくりをサポートしてくれるとても心強い保湿成分です。
セラミドを補給して、健やかでゆらぎにくい、キメの整ったお肌を目指しましょう!